活動報告

2024年4月-2025年3月


         【比叡山宗教サミット37周年「世界平和祈りの集い」】

 

日時:令和6年8月4日

場所:比叡山

 

比叡山宗教サミット37周年「世界平和祈りの集い」が、2024年8月4日(日)比叡山延暦寺に於いて、「平和の式典」(於 延暦寺会館)と「平和の祈り」(於 一隅を照らす会館前〈祈りの広場〉)の2部構成で開催されました。

「平和の式典」では、ペシャワール会PMS支援室室長・PMS総院長補佐 藤田千代子氏を講師に迎え、「平和の力を信じ ―中村先生の意思を継いで―」と題した講演が行われました。中村哲先生は、アフガニスタンの復興支援に尽力されていましたが、2019年ジャララバードで武装集団の銃撃により亡くなられました。藤田氏は、長年にわたり中村先生と活動をともにされ、その体験を当時の写真とともに熱意をもって語っていただきました。

宗祖伝教大師の「一隅を照らす」・「忘己利他」の御言葉の精神を、戦時下のアフガニスタンにおいてでさえも体現なさってこられたお話は大変興味深く、また非常に感銘を受けるものでした。

引き続いて行われた、「平和の祈り」では、比叡山メッセージ朗読のあと、諸宗教の代表者が特設のステージに上がり、天台仏教青年連盟代表   

 杉谷義恭が打ち鳴らす平和の鐘の音が響く中、参加者一同とともに世界平和を祈り黙祷を捧げました。そして、主催者代表として大樹孝啓座主猊下がご挨拶され、世界仏教徒連盟 パロップ・タイアリー会長並びにローマ教皇庁諸宗教対話省 ミゲル・アンヘル・アユソ・ギクソット長官から寄せられた平和のメッセージが披露され、式典が締めくくられました。

世界の諸宗教の代表者が一堂に帰し、世界平和のために真摯に祈りを捧げるこの式典が、日本仏教の母山である比叡山において、今後も末永く開かれていく。その一助となれる天台僧となれるよう日々の精進を怠ってはならないと、思いを新たにする非常に有意義な機会でした。


【能登半島地震ボランティア活動】

 

令和673日、天台仏教青年連盟主催による、石川県珠洲市へボランティア活動に伺いました。

当日は曇り空の中、晴れ間が出たり雨が降ったりと天候が不安定でしたが、厳しい暑さでは無く活動は行い易かったです。

金沢市から3時間弱の道程で珠洲市に入りまして、先ずボランティアセンターにてオリエンテーションを受講、その後必要機材をお借りして珠洲市の翠雲寺様(天台宗)、翠雲寺総代様宅の2班に別れての作業となりました。

翠雲寺様では畳、布団、座布団、家電等を集積場へ搬出作業の実施。

総代様宅では庭の池が津波による被害の為、石や草を取り除く作業を実施致しました。

震災より半年が経ちましたが、珠洲市へ向かう道路も片側が通行出来ない状況の場所があり、珠洲市内の至る所では家屋が倒壊状態、車が家屋の下敷き状態であったりと、直視する事が出来ない所が多々ありました。

集積場へ軽トラック2台にて4往復程する中、日本海の美しい海を見ながら地震の大きさを物語る波打つ路面を走り、令和6年元日に大地震が起こり、一瞬にして日常からかけ離れた生活となった被災者ご家族皆様の心中は想像する事も出来ないと思いました。

今回のボランティアに参加させて頂き、まだまだ復興には時間が掛かるという事を目の当たりにしまして、ボランティア活動を行う事で復興の一助になれればという思いを強く抱かせて頂くと共に、早期の復興祈願を行って参りたいと思います。

 

 


【令和6年度東北三仏青総会】

日時:令和6年6月26~27日

場所:福島県/磐梯熱海温泉華の湯

 

 令和662627日、福島県郡山市 磐梯熱海温泉華の湯において令和6年度東北三仏青総会が開催されました。

 研修会は『寺院経営セミナー』と題しまして講師に真宗大谷派 大野雅仁師をお招きしましてご講義を賜りました。お寺は開かれた場所であり、お寺に触れることが未来の発展につながることを様々な切り口で現代社会の構図や数字データを元に取り組み方についてご説明頂きました。課題や我々僧侶としての役割など多くの事に気づく機会を頂きました。

 

 東北三仏青総会ではご来賓に福島教区宗務所長 横山大哲師・天台仏教青年連盟副代表 小林伯裕師より祝辞を頂戴しました。励ましの言葉と期待に応えるべく、陸奥教区・山形教区・福島教区からの事業内容の報告を終え、参加者皆が心を一つに次世代に誇れる役割と発展活動を誓い無事に2日間が終了しました。


【令和6年度第1回オンライン研修会】

日時:令和6年6月3日

場所:web

 

天台仏教青年連盟主催による、令和6年度第1回オンライン研修会が6月3日に開催されました。

講師に延暦寺一山 華王院住職 長谷川 裕峰師をお迎えし「延暦寺における法華大会について」ご講義を頂きました。

「法華大会広学堅義」は平安時代から続く重要な法儀であり、4年に1度執行され延暦寺の古儀を今に伝えます。

法要は講師が講義し、問者が講師に法華経の教えを乞う形で問答往復が繰り返される論議形式で行われます。

この度の研修では、改めて細かく意味など堅儀を読み解き、資料と写真用いて丁寧にご説明頂くとともに、天台宗の歴史と今も守り継がれる伝統についてご説明頂きました。

 

比叡山延暦寺で修学した背景も、教学研鑽への歴史に関しこだわりが深いものであると学ぶ機会となりました。


【神奈川天台仏教青年会創立50周年記念法要並びに記念祝賀会】

日時:令和6年4月11日

場所:福昌寺・新横浜グレイスホテル

 

令和6年4月11日(木)に神奈川天台仏教青年会創立50周年記念法要が川崎市の福昌寺様に於いて、記念祝賀会は新横浜グレイスホテルにて開催されました。

 

神奈川教区宗務所長 加藤浩照様をはじめ、神奈川天台仏教青年会歴代会長の見守るなか、飯沼会長を導師として会員一同皆で、記念法要を厳修致しました。

法要後には、長年にわたり当会に対しご支援頂いております株式会社蓮華堂様に、神奈川教区宗務所長より感謝状が贈呈されました。

 

記念祝賀会においては教区内諸大徳はじめ、天台仏教青年連盟役員の方々、各教区の仏教青年会代表者、約100名に御出席頂き、創立50周年の節目を一緒に迎える事ができました。

記念祝賀会では神奈川天台仏教青年会のこれまでの歩みをまとめた映像が流れ、歴代会長の代表者から50周年への熱い思いが語られました。

 

諸先輩方からつないで頂いた、この50年間の御勝縁を大切にし、天台僧として次世代へ受け継ぐべく、心新たに仲間と共に手をとりあい、護寺発展に日々精進して参ります。

 

記念法要、記念祝賀会にご出席いただいた皆様、誠に有難う御座いました。


【能登半島地震ボランティア活動】

 

5月13日〜15日にかけて、天台宗防災士協議会並びに各教区の仏教青年会会員の有志で、石川県珠洲市において能登半島地震のボランティア活動を行いました。

 

今回の活動は、翠雲寺様や周辺の家屋での瓦礫撤去、災害ゴミの搬出等が主な内容でした。

本堂をはじめ建物の損壊は激しく、周辺の家々も地震や津波による爪痕が残っている状況でした。

 

金沢市等からのアクセスが3時間以上かかり、未だ個人ボランティアの受け入れができない状況等も相まって、人手が全く足りていないというのが現状です。

 

来月もまた活動予定があります。

微力ながら復興の一助となれば幸いです。


            仏法興隆花まつり千僧法要-和の集い 平和の祈り-

日時:令和6年4月26日

場所:奈良県東大寺

 

4月26日に仏法興隆花まつり千僧法要が奈良県東大寺において厳修されました。

全日本仏教青年会が主催の本法要は、コロナ蔓延期間中も人数制限などを行いながら継続されましたが、本年よりは制限無く国内宗派各仏青などより数百名の会員が参集しています。

平和と人々の心の救済を祈念して36年前に初まった青年僧の祈りは、世界の和となるよう現在に受け継がれています。

 

仏法興隆花まつり千僧法要は下記の参加団体に寄って行われました。

 

主催:全日本仏教青年会

共催:東大寺、南都二六会

協力:天台仏教青年連盟、金峯山青年僧の会、和宗仏教青年連盟、全真言宗青年連盟、全国浄土宗青年会、融通念佛宗青年会、臨済宗青年僧の会、全国曹洞宗青年会、全国日蓮宗青年会、埼玉県仏教青年会、神奈川県仏教青年会、大阪府佛教青年会、(一社)神戸青年仏教徒会、奈良県曹洞宗青年会


       [令和6年度第1回定例代議員会]

 日時:令和6年4月25日

場所:天台宗務庁会議室

 

令和6425日、令和6度第1回定例代議員会が天台宗務庁にて開催となりました。

各教区から代議員24名連盟役員他11名オブザーバー10名計45名の参加となりました。

ご来賓として阿部昌宏宗務総長、柴田真成社会部長にご挨拶を頂きました。

そして本会議では、杉谷連盟代表の『任期2年間という短い時間の最後の1年間となるので仏教青年同士の協力で天台宗が盛り上がる事に繋がる取り組みをして行きたい』というご挨拶がございました。

先ず常任委員会を行い、各委員会の報告。

議案審議では

令和5年度事業報告、各種会計報告の議決。

令和6年度事業計画案・特別計画案、一般会計予算案・特別会計案の審議を行い、全て可決されまして議事が滞りなく終了致しました。

最後に角本顧問より、色々な発言があり各々が仏教青年会の事を真剣に考え、より良くしようという思いが大変よく伝わったとお言葉を頂戴しまして、本会議が終了致しました。